11月2日(金)~4日(土)に行われる、秋の室内楽シリーズ。シャネル・ピグマリオン・デイズの参加アーティストをはじめ、今まさに伸び盛の若手音楽家たちが集い、互いを高め合いながら室内楽の楽曲に取り組んでまいります。本日から本番当日まで、公演に向けて綿密なリハーサルがシャネル・ネクサス・ホールにて行われています。今回はその模様をお届けいたします。
写真:左から、毛利 文香(ヴァイオリン)、土岐 祐奈(ヴァイオリン)、江崎 萌子(ピアノ)、笹沼 樹(チェロ)、大山 平一郎(ヴィオラ)
ひとつの作品を仕上げるために、演奏家たちは1日どのくらいの練習を行っているのでしょうか。今回は初日のリハーサルスケジュールを公開いたします。
10月29日(月)
10時~13時:ブラームス作曲 弦楽六重奏曲 第2番
14時~17時:ブラームス作曲 弦楽五重奏曲 第1番
17時~20時:ブラームス作曲 ピアノ五重奏曲
それぞれの作品につき、4日間のリハーサル期間を通して、合計8・9時間ほどのリハーサルを行っています。初日の今日は、奏者たちが作品についての自分なりのアイディアを持ち、リハーサルに集まりました。さまざまなアイディアから、ひとつの大きな道筋を立てていくことがリハーサル1回目の目的です。ベテラン奏者であるシャネル・ピグマリオン・デイズ 室内楽シリーズ アーティスティック・ディレクターである大山平一郎先生のアドバイスのもと、ひとつの音楽が見えてきます。
本日9時間におよぶリハーサルに参加したシャネル・ピグマリオン・デイズ2017アーティスト 笹沼 樹さん(チェロ)は、「朝10時からリハーサルがはじまり、20時まであっという間でした。今日は一日中ブラームスの作品に取り組み、各作品の編成が違い、響きの作り方を変えていくのが難しかったけれど、それが演奏する上での楽しみの一つでした。また、今回は過去にシャネルの室内楽シリーズで共演経験のあるアーティストが多いので、安心感があります。お互いに信頼して音楽を作っていることを感じていただけると思います。」
取材・文:シャネル・ネクサス・ホール / 写真:平舘 平