BACK

EXHIBITION

JEUX DE MAINS メゾンを紡ぎだす手 カイディン モニック ル=ウェラー アート展

Photo by Uwe Ommer

Photo by Uwe Ommer

2013.9.10 TUE - 10.6 SUN

12:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

フランスのファッションは伝統的なクチュリエによって支えられてきました。その貴重な伝統やノウハウを継承するだけでなく、今後も成長を続けることができるよう、シャネルは伝統的なクチュリエのアトリエを傘下に収め、その技術とカール ラガーフェルドのデザインによるメティエダールコレクションを毎年発表しています。
一方、フランス人の父とベトナム人の母を持ち、現在コートジボワールを拠点に、世界で活動をする彫刻家カイディン モニック ル=ウエラーは、手工業を守り、その価値を高めていくことの大切さを、手をモチーフとした作品を制作することで表現しています。この様な流れの中で意見を交わし、メティエダールをはじめ、オートクチュールや、バッグ、ジュエリー、香水の瓶といった、シャネルのクリエーションの数々を、卓越した技術で形作っていく職人たちの手の彫刻のプロジェクトがスタートします。カイディン自身が数々のアトリエを訪問し、制作の過程を目にしながら、職人たちの手に触れて型をとり、彼女自身の手によって手の彫刻作品が創作されていきました。これらの作品を通して、シャネルのものづくりに対する精神をお伝えするとともに、アーティスト・カイディンの持つ、創作への尊敬と情熱に満ちた世界をご紹介いたします。

ARTIST

カイディン モニック ル=ウエラー
Kaïdin-Monique Le Houelleur

フランス人の父とベトナム人の母を持ち、ベトナムに生まれる。10代からアフリカで生活、創作活動を行う。1980年代初め、イタリアのジョルジオ アンゲリのスタジオで大理石彫刻を始め、イサム ノグチとともに創作を行う。1985年コートジボワール、アビジャンのセントポール大聖堂のための彫刻「Oblation(奉納)」を完成させる。アフリカでの生活と旅行に触発され、初期には抽象的だったカイディンの作品は徐々に進化していく。1996年からは遊牧民的な「ランド・アート」に取り組み、アフリカの荒野や森、村といった環境からもたらされるサインをとらえ、自然の中でインスタレーション作品を制作。「人間、自然、テクノロジー」をテーマとした高さ15メートルの彫刻作品で、2000年ハノーヴァー万国博覧会において「Laureate for Africa(アフリカ賞)」を受賞。2003年パークホテル東京の依頼で800枚のオリジナルスケッチと数点の真鍮作品からなる名作「Calao tree」を制作。現在もホテル内の随所にて作品を目にすることが出来る。2007年には松尾芭蕉の足跡を辿って北日本を訪れ、俳句からインスピレーションされた50を超えるインスタレーション「in situ」を制作。ブロンズ、大理石、木、真鍮、ガラスなど様々な素材を用いた作品を多く手掛ける。ヨーロッパ、アフリカ、日本で開催した数々の展覧会はカイディンの創作活動の多様性を示している。

REPORT

LINE OFFICIAL