Pygmalion(ピグマリオン)と称された、シャネルの創始者であるガブリエル シャネルは、ピカソやストラヴィンスキーなど多くの芸術家たちを支援しました。ピグマリオンという言葉はギリシャ神話に語源を持ち、才能を信じ、支援して、開花させるという意味があります。シャネル・ネクサス・ホールでは、芸術を愛し、支援したガブリエルの精神を受け継ぎ、若手音楽家に一年を通じて演奏の機会を提供する音楽プログラム「シャネル・ピグマリオン・デイズ」を2005年より開催。これまでに91名の演奏家たちが経験を積み、音楽家としての新たな一歩を踏み出しています。
このたび、シャネル・ネクサス・ホールは、演奏家への支援をさらに充実させるべく「シャネル・ピグマリオン・デイズ」を経て現在第一線で活躍する音楽家たちに、新たなチャレンジや自由な表現の場を提供する新シリーズ「NEXT MOVEMENT」をスタートします。このプログラムが、彼らの更なる飛躍のきっかけとなることを願っています。
シリーズ第一弾となる今回は、チェリスト 笹沼樹とクラシックギタリスト 秋田勇魚によるデュオコンサート。2017年にシャネル・ピグマリオン・デイズ参加後、ソロや室内楽、オーケストラなど多岐にわたる活動を展開する笹沼樹。その笹沼が厚い信頼を寄せる秋田勇魚は、クラシックギターの枠を超えた多彩なジャンルで唯一無二の音楽を奏でるアーティストです。プログラムの構想から当日の演奏まで、すべてが二人の自由な対話から生まれた、ここでしか出会えない音楽をお届けします。
スペインから中南米へ──情熱的なリズム、哀愁漂うメロディ、美しい旋律が織りなす音楽の旅へ聴き手である皆様をご案内します。まだ訪れたことのない土地の風景が、音楽によって心に広がる瞬間を、ぜひご体感ください。