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EXHIBITION

東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館

Nobuyoshi Araki,

Nobuyoshi Araki, "Tombeau Tokyo", 2016, gelatin silver print
© Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery

Nobuyoshi Araki,

Nobuyoshi Araki, "Tombeau Tokyo", 2016, gelatin silver print
© Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery

Nobuyoshi Araki,

Nobuyoshi Araki, "Tombeau Tokyo", 2016, gelatin silver print
© Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery

Nobuyoshi Araki,

Nobuyoshi Araki, "Tombeau Tokyo", 2016, gelatin silver print
© Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery

金幣写真館(日下部金兵衛) 《ツバキ》 1880〜90年代、鶏卵紙に手彩色 © MNAAG.

金幣写真館(日下部金兵衛) 《ツバキ》
1880〜90年代、鶏卵紙に手彩色
© MNAAG.

アポリネール ル バ 《日本の武者》 1864年、鶏卵紙 © MNAAG.

アポリネール ル バ 《日本の武者》
1864年、鶏卵紙
© MNAAG.

ライムント フォン シュティルフリート 《刺青をした別当》 1877−80年、鶏卵紙に手彩色 © MNAAG.

ライムント フォン シュティルフリート 《刺青をした別当》
1877−80年、鶏卵紙に手彩色
© MNAAG.

2017.6.22 THU - 7.23 SUN

12:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

アタシはもう、棺桶に片足を突っ込んでるの。
あの世で自分が撮る写真はどのようなものになるのか、探ろうとしているわけなの。

シャネル・ネクサス・ホールは、2017年度の展覧会プログラム第三弾として「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」を開催いたします。

日本を代表する写真家として常に第一線で活躍してきた荒木経惟は、妖艶な魅力を放つ花々や緊縛ヌード、愛してやまない東京の街、亡き妻を思い見上げつづけた空景、そして苦楽をともにしてきた飼い猫チロ等々、さまざまな対象を被写体にしながら、独自の死生観で生を鮮烈に描き出し、唯一無二の写真世界を創出してきました。

また、海外でも熱狂的な支持を集める荒木は、昨年、東洋美術専門の美術館としてヨーロッパ最大規模を誇るフランス国立ギメ東洋美術館(パリ)において大規模個展「ARAKI」を開催し、大きな話題となりました。この展覧会で、50年間の作家活動を振り返るレトロスペクティブとともに発表したのが、撮り下ろしの新作「東京墓情」です。大病を経験して得た濃密な“死”への意識を抱きながら、自身の写真家人生を振り返った本作は、今の荒木経惟を知るうえで大変重要な作品であるといえるでしょう。

本展覧会では、同個展にて発表された「東京墓情」を日本初公開するとともに、ギメ東洋美術館所蔵の写真コレクションより、荒木自身がセレクトした幕末・明治期の写真作品を併せて出展いたします。加えて、本展のために撮り下ろした新作も発表される予定です。

70代後半を迎えてなお写真に殉じて生きる荒木経惟の、現在の境地が表されているともいえるこの最新作を、19世紀後半の日本文化を今に伝える貴重な古写真とともに、ぜひご高覧ください。

ARTISTS

荒木 経惟

1940年東京都生まれ。千葉大学工学部写真印刷工学科卒業後、電通に入社し写真部に所属。1964 年「さっちん」で第1回太陽賞受賞。1971年には妻・陽子との新婚旅行を写した記念碑的写真集『センチメンタルな旅』を自費出版。また70年代より、被写体である女性との極めて親密な関係性を写した写真作品で高い評価を受け、妖艶な花々、緊縛ヌード、空景、食事、東京の街、飼い猫など、さまざまな被写体から強烈なエロスとタナトスが漂う独特の写真世界を確立。日本を代表する写真家として内外で高い評価を得ている。精力的に刊行しつづける写真集はこれまで450冊以上に及び、同時に国内外の数々の美術館にて展覧会を開催している。

ギメ東洋美術館

非アジア圏で最大規模を誇る東洋美術専門美術館。1879年、実業家エミール ギメが日本や中国、インド等で収集した美術品や遺物をもとに、リヨンに設立した。1889年パリに移設され、1929年に国立美術館となった。現在はルーヴル美術館の東洋部門に位置付けられ、彫刻、絵画、装飾品など約4万5,000点を収蔵する。写真コレクションには幕末から明治・大正期に日本で撮影された貴重な作品が多数含まれるが、同コレクション収蔵の作品が東京で展示されるのは、本展が初となる。

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