シャネル・ネクサス・ホールではフランス人写真家アンヌ ドゥ ヴァンディエールの展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ手」を開催いたします。
2022年、アンヌはカンボン通り31番地に所在するシャネルのオートクチュールのアトリエ、そしてそのクリエーションを支える、フランス国内にあるメティエダールの13のアトリエを取材しました。アトリエ職人の手による芸術とも言えるものづくりにスポットを当て、その手が紡ぐ物語を丁寧に切り出したのです。その作品は、観る者を煌びやかな世界の 舞台裏へと誘い、クリエイティビティやサヴォアフェールを映し出す世界へと足を踏み入れることを可能にしてくれます。
メティエダールの中心を担う場所として、またその継承を目的に2021年にパリ郊外に誕生したle19M。長年にわたりシャネルはかけがえのない職人たちとクリエイティブな関係を築いてきましたが、これまでファッションの世界を支える、その卓越した技術を公開することはほとんどありませんでした。今回、アンヌはシャネル・ネクサス・ホールで開催される展覧会のために、le19Mにアトリエを構える、刺繍のルサージュ、モンテックス、羽根・花細工のルマリエ、帽子のメゾン ミッシェル、プリーツのロ二オン、靴のマサロ、金細工のゴッサンスなどを取材しました。同時に、手袋のコース、コスチューム ジュエリーのデリュをはじめ、le19M以外に拠点をもつアトリエも撮影しています。
本展では、アンヌが撮り下ろした数々のアトリエの写真を通して、シャネルのメティエダールの精神、そして情熱に満ちた手が紡ぐ物語を紹介します。