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EXHIBITION

こころの眼 アンリ カルティエ ブレッソン写真展

2013.1.18 FRI - 2.10 SUN

12:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

「私にとってカメラは、スケッチブックであり、直観と自発性の操る道具であり、そして視覚的な意味において、質問を投げかけると同時に決定をくだす、瞬間の支配者である。」このように語った写真界の巨匠アンリ カルティエ=ブレッソンは、写真という表現形式の歴史において、ジャンル・質ともにまったく独自の地位を占め、人々の記憶に残る作品の多さという点でも、同時代の写真家の中で突出しています。本展覧会では、数々の作品のなかから、選りすぐりの代表作54点をご紹介いたします。写真をルポルタージュ技術からひとつの芸術へと高め、伝統、論理、そして王道といった言葉で表されるような哲学にのっとったブレッソンの写真美学が集約されています。

ARTIST

アンリ カルティエ=ブレッソン
Henri Cartier-Bresson

アンリ カルティエ=ブレッソンはフランス、セーヌ エ マルヌ県シャントルーで生まれ、ごく若い頃はシュルレアリズムを中心とする絵画に強い関心を持ちました。アフリカ象牙海岸に1年滞在後の1932年、その後も愛用することとなるライカカメラとの出会いをきっかけに、生涯続く写真への情熱を抱き始めます。1933年にはニューヨークのジュリアン・レヴィ・ギャラリーで初の個展を開催。その後、ジャン ルノアールの映画の仕事にも参加しています。
1940年には大戦の捕虜となるも1943年、3度目の試みで脱走に成功し、その後は囚人や脱走兵を支援する地下組織に加わりました。1945年には、ジャーナリスト集団の一員としてパリ解放をカメラに収めたほか、ドキュメンタリー映画『帰還』を撮影しました。
1947年、ロバート キャパ、ジョージ ロジャー、デビッド シム シーモア、ウィリアム ヴァンディヴァートとともに、マグナム・フォトを設立。その後3年間にわたり東洋を旅した後、1952年にヨーロッパに戻り、初の写真集となる『決定的瞬間』(フランス語版原題「逃げ去るイメージ」)を出版します。
1968年以降は写真家としての活動を減らし、デッサンや油絵に力を注ぐようになりました。2003年には、自身の作品の管理を目的とした「アンリ カルティエ=ブレッソン財団」を、妻と娘とともにパリで設立。受賞歴も多く、数え切れないほどの表彰や名誉博士号を授与されています。2004年8月3日、96歳の誕生日の数週間前に、プロヴァンスの自宅で永眠。

REPORT

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