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EXHIBITION

麗しき女性たち マルティーヌ フランク写真展

ルーブル美術館 目の不自由な人のためのギャラリー パリ、フランス、2007年 © Martine Franck / Magnum Photos

ルーブル美術館 目の不自由な人のためのギャラリー パリ、フランス、2007年
© Martine Franck / Magnum Photos

2010.8.26 THU - 9.14 TUE

12:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

マルティーヌ フランクは、持ち前の好奇心を原動力に、世界中を旅しながら、その土地の社会的風景をカメラに収めてきました。そこには、世界の文化の多様性や、日々の生活の中に存在する社会階層に対して抱く、並々ならぬ関心を出発点としながら、深い共感をもって被写体やテーマをとらえるといった、マルティーヌ フランクの姿勢が一貫しています。また、彼女は人物撮影をライフワークとしています。
今回の写真展は、シャネルの創始者であるガブリエルシャネルのスピリットが息づくシャネル・ネクサス・ホールでの展覧会に向けて、マルティーヌ自身がテーマを設け、新たに構成いたしました。彼女がシャネルのために選んだのは、女性を賛美する写真です。「写真家としての人生を通じて、私が常に心がけてきたことがあります。それは、自分が尊敬できる女性を被写体にすること、つまり自分の人生を使って何か特別なことを行った人、自分の運命に流されまいと抵抗した人をカメラに収めること。もう一つは、娘や孫娘、親友たちといった私の親しい人たちを撮影することです。今回のコレクションでは、そうして撮影してきた女性の写真だけを集めました。」とマルティーヌ フランクは語っています。女性への賛歌となると同時に、この偉大な写真家が持つユニークな視点と共感の眼差しを紹介する場となることでしょう。

ARTIST

マルティーヌ フランク
Martine Franck

ベルギー、アントワープ生まれ。幼少期をアメリカとイギリスで過ごし、マドリード大学を経てパリのエコール・ド・ルーブルに学ぶ。このとき出会った舞台演出家アリアーヌ ムヌーシュキンと行ったアジアへの旅を記録しようとカメラを手にしたのが写真家への第一歩となる。帰仏後『ライフ』誌でエリオット エリソフォンやジョン ミリのアシスタントとなる。70年にヴュー・エージェンシー第一期のメンバーとなり、72年にビバ・エージェンシーの設立に関わる。80年よりマグナム・フォトの正会員。人物写真や人道的視点に立ったルポルタージュで知られるほか、64年の劇団「テアトル・ド・ソレイユ」の設立以来、ムヌーシュキンの全演出作品を写真に収めている。世界各地で写真展を開催、写真集も多数出版。03年には娘のメラニー、夫のアンリ カルティエ=ブレッソンとで、パリに「アンリ・カルティエ=ブレッソン財団」を設立。パリ在住。
*今回の写真展をもとにした、写真集 “Women/Femmes” が、秋にSteidl社より出版される予定です。

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