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EXHIBITION

パリ、コルシカ発、そして日本へ 松井守男 絵画展

Le Testament「遺言」 / 1985

Le Testament「遺言」 / 1985

2008.1.16 WED - 2.11 MON

11:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

渡仏以来40年の時を経てなお、さらなる発展をとげる松井守男氏。フランスで培われた感性と、日本人としての生まれながらに備え持った精神世界の融合が、キャンバスに解き放たれる独自の世界を、日仏交流150年の記念の年に日本の皆様に、シャネル・ネクサス・ホールよりお届けいたします。
フランス領コルシカ島在住の画家、松井守男。彼は20代でフランスに渡り、様々な試練を乗り越えて独自の美を生み出しました。彼を支えたのが、「ピカソになろうと思うな。松井守男になれ。」というパリで出逢ったピカソの言葉です。どんな逆境にあっても全ての想いを創作へのエネルギーに変え、美の世界へと昇華させている彼の作品は、内面的な精神の光をも表現し、観る人を深く静かに魅了します。面相筆を用いて描かれる油絵は、繊細でありながらダイナミックな作風です。松井守男の独創性と革新性に富んだ作品を心ゆくまでご堪能下さい。

ARTIST

松井 守男
Morio Matsui

1942年愛知県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵科を1967年に卒業した後、フランス政府奨学生として渡仏。パリのアカデミー・ジュリアン、国立美術学校に留学。以後30年間パリを拠点に活動し、作品を認められ名前も知られるようになったが、独自の世界を見出そうと苦闘する時代が続いた。1985年「これを最後に死のう」と2年半の歳月をかけて描いた作品『遺言』が完成し、フランスのみならず日本でも高い評価を受け、松井氏の絵画の出発点となった。1997年在仏30周年を祝う記念展をフランス国内の美術館で第2位の格付けを誇るコルシカ島のフェッシュ美術館で行った際、長年探し求めてきた神々しいまでの光と衝撃的に出逢い、美しい自然と島民の温かい人間性に魅了されて、翌1998年にパリからコルシカ島に移住。麗しの島コルシカから世界へと、現在に至まで精力的に創作活動を続けている。2000年フランス政府より芸術文化勲章シュバリエ章、2003年レジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を相次いで受章。フランス国内で二つの勲章を受章した初の日本人画家となる。2005年の愛知万博ではフランスの公式画家に選ばれ、フランス・ドイツ館のオープニングを飾った。2008年8月開催のスペイン・サラゴサ万博でも再度、フランスの公式画家に選出された。2007年10月、欧州で最も権威のある画廊ベルネーム・ジュンヌ・ギャラリーが、松井氏の在仏40周年を記念して作品展を開催した。このギャラリーは、セザンヌやルノワールなど印象派の巨匠達多数の展覧会を開き、マティスやボナールが長期間専属契約を結んだことで有名。また、世界初のゴッホ展(1901年)を開催したことで美術史に名を刻んでいる。ギャラリー代表のミッシェル ドーベルヴィル氏は松井氏を「偉大なる芸術家です。このレベルの日本人画家は、稀です。松井守男氏は類まれなる才能によって、自己表現のために学んだことから自らを解き放つことに成功したのです」と称賛している。

REPORT

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