渡仏以来40年の時を経てなお、さらなる発展をとげる松井守男氏。フランスで培われた感性と、日本人としての生まれながらに備え持った精神世界の融合が、キャンバスに解き放たれる独自の世界を、日仏交流150年の記念の年に日本の皆様に、シャネル・ネクサス・ホールよりお届けいたします。
フランス領コルシカ島在住の画家、松井守男。彼は20代でフランスに渡り、様々な試練を乗り越えて独自の美を生み出しました。彼を支えたのが、「ピカソになろうと思うな。松井守男になれ。」というパリで出逢ったピカソの言葉です。どんな逆境にあっても全ての想いを創作へのエネルギーに変え、美の世界へと昇華させている彼の作品は、内面的な精神の光をも表現し、観る人を深く静かに魅了します。面相筆を用いて描かれる油絵は、繊細でありながらダイナミックな作風です。松井守男の独創性と革新性に富んだ作品を心ゆくまでご堪能下さい。