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EXHIBITION

Héroïnes ベッティナランス写真展

Milla Jovovich, étude Mars 2005, Paris © Bettina Rheims

Milla Jovovich, étude Mars 2005, Paris
© Bettina Rheims

2011.3.26 SAT - 4.24 SUN

12:00 - 20:00 無休 入場無料

INTRODUCTION

女性をテーマに作品を発表し続けているベッティナ ランスが、2005年に撮影した23枚のポートレイト写真をご紹介いたします。「Héroïnes」と名づけられたこのシリーズでは、“写真と彫刻の融合”というベッティナのかねてからの強い願いを実現。その被写体となった女性たちは、世界的な美女としてカメラの前に立つモデルたちです。リメイクされたオートクチュールのヴィンテージドレスを身にまとった彼女たちが、ベッティナによって写し出されたその姿は、ファッション雑誌や広告の世界とは全く別のものでした。単調と言ってもいいほどのグレーのモノトーンを背景に、石の台座だけを小道具に使った撮影でベッティナがモデルに行った依頼は、石を使って何かを想像すること。そこで明らかにされたのは、内面から生まれる美、カリスマ性から湧き出て石の上に放置されることで浮かびあがる美でした。長年仕事をしてきたファッション写真の世界を分析的に見つめ、ベッティナがたどりついたのは、ファッションこそがパーソナリティーを明らかにし、ファッションを「超えた」ところにある何かに導く、ということ。その何かとは?ベッティナ ランスが手がけた極めて複雑な仕事である「Héroïnes」には、さまざまに交差する写真家の眼差しで、オフビートな美が表現されています。

ARTIST

ベッティナ ランス
Bettina Rheims

1978年のデビュー以来、主に女性をテーマに数々のプロジェクトを実施。写真集Female Trouble(1989)、Modern Lovers(1990)、Chambre Close(1990~1992)、I.N.R.I.(1999)、X’Mas(2000), Shanghai(2003)等、独特の鋭敏なセンスとアプローチでモデルに接近し、次々に作品を発表。1995年には、ジャックシラク仏大統領の公式カメラマンも務める。2004年ヘルシンキ市立美術館で初の回顧展が開催され欧州を巡回。2007年レジオン・ドヌール勲章を受賞し現代フランスを代表する写真家として評価を受ける。シャネルのNo5(1995年)や、ルージュアリュール(2007年)のCF等、数々の広告や雑誌の仕事を手掛けるとともに、近年は個人プロジェクトに精力的に取り組む。2005年にパリのJérôme de Noirmontギャラリーで写真展が開催されたHéroïnesは、今回が日本で初めての展示となる。最新シリーズRose, c’est Parisは2010年パリ国立図書館で写真展が開催された。
http://www.bettinarheims.com/

REPORT

INFORMATION

同時開催:ベッティナ ランス写真展「MADE IN PARADISE 女神たちの楽園」

2011年3月26日(土)~5月15日(日) 東京都写真美術館B1F展示室

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